2002年の春に、この測定器を用いて圃場の測定をしたことがある。
何箇所もはかっていく内に気ずいた事がある。
前年生え切れして収穫できなかった部分は、除草もしない為に春には既に草が生えているので
あるが、そうした部分は必ず異常なph値を示す、という事だ。
(土壌酸性の区分、ph7が中性、これより低いと酸性、高いとアルカリ性となる。土壌において
は、およそ5,5から6,5の間が適切とされている。)
正式な名前はわからないが、子供の頃よく食べたスッカンコという草の生えているところは
4.0から4.5位の強い酸性だった。
名前はわからないが、葉がゲジゲジの草の生えるところは、7から8のアルカリ土壌だった。
普通の畑においては、どこの部分であっても大体均一なph値を示すと思うが、この時借りていた
1町歩の畑は、もともと山林であり、植林していた木を切り払って畑にした所である。
ゆえに、枝を集めて埋めた所とか、集めた枝根を燃やした所とか、整地するために客土した所
とか色々であり、土質も一定しないなかなか難しい土地だった。
しかし、気をつけてよく見てみると、草もめたらやったらどこにでも生えてくるわけではない。
強酸性だったり、アルカリ土壌だったりする為に作物は蒔いても育たないが、そうした環境に
合った草は自然に生えてくる、という事なのだと思う。
これらのことから、自然の摂理は、土地を中和する方向で働くようになっているのではないか
と考える様になった。
作物の生育に適さない強酸性の土壌では、無数に存在する草の種のうちから、酸性に強い草
が生え、中性に向かって土壌をアルカリ化する。
アルカリの強い土壌にあっては、そうした環境でも育つ草が生え、土壌を酸化する。
植生は常に変化しながら、中庸に向かって進んでいくようにできているのではないかと思う。
生えている草の種類と状態から、その土地の状態がわかるというのが本当ではないかと思う。
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