晴美ファイル\ 
医食同源について思うこと


「医食同源」、すっごく、おもしろいです。
ヤマバトが好んで食べる大豆の芽ってのは、興味津々ですね。
大豆の芽は貪欲に食べるのに他の芽は食べないってのが、とても興味のあるところです。

スズメはどうでしょうか?発芽大豆については、私はスズメで観察してみたいと思います。

わが家のベランダにやってくるスズメはソバの実が大好きです。
昨年の秋のことですが、私がベランダでプランターに蒔くはずのソバの実を数粒落としたのを
見つけたスズメ数羽が、
翌日にはプランターに蒔いたソバの実のほとんどを掘り出して食べてしまいました。
そのとき、ソバと一緒に小松菜の種を蒔いていたのですが、そちらは食べていませんでした。
ソバの実も小松菜の種も蒔くときは丁寧に土に埋めてあったのに、見事にソバの実だけを
掘り出し、ソバの実だけを選んで食べるんです・・・。
スズメがソバ好きだったと、このとき初めて知りました。

06/12/15撮影 そばの実を捜すスズメ。 06/12/15撮影 スズメが掘った跡。
06/10月撮影 そばの葉を食べるスズメ。 06/12/26撮影 スズメに食べられたそばの葉

それから何度かソバの蒔きなおしをして気づいたのですが、スズメのソバに対する嗜好性というか
執着性はかなり強いみたいです。
それでおもしろいのは、ソバの発芽直後までは掘り出してでも食べますが、ソバの芽が完全な
双葉まで成長すると食べないことです。
これは、ヤマバトが大豆の芽に示す嗜好性とよく似ていると思います。
ところが、スズメはソバにハート型の本葉が出始めると、再び柔らかい本葉や葉芽を食べに
来るんです。成長期のソバの勢いはすごいので、本葉を少々スズメに食べられたくらいでは
ひるまず大きくなります。
そのうち葉や茎がしっかり硬くなるとスズメは食べなくなります。
それでも、やがてソバに花芽ができ、たくさんのつぼみがつき白い花が咲いて実がなるように
なると、またスズメがやって来て、今度はつぼみや花や青いソバの実をついばみます。
実が黒くなればなおさらで・・・。
食べ頃がよくわかるもんだなぁ・・・とそれは感心してしまいます。

わが家のセキセイズはソバの茎葉など、このときが初体験だったのですが、
いろんな成長段階にあるソバを与えてみますと、茎や葉については、やはり若い本葉が3〜4枚展開した頃のソバが好評で、
スズメと同様、双葉のうちは茎を噛みおるだけで葉は食べませんでした。
意外だったのは、ソバの花や花芽、つぼみ、未熟な青いソバの実をとても好んだことです。
これは、完熟した黒褐色のソバの実とは違った嗜好性で貪欲についばんでいました。

06/10月撮影 そばの花を食べるカルディオ そばの茎と葉を食べるリーヤとレイン

以上のことから、野鳥のスズメと飼い鳥であるセキセイインコをソバの食性に着眼して観察して
みると、おもしろいことに気づきました。
野鳥であれ飼鳥であれ、小鳥がいつ、どの時期の、どのような状態のソバを好んで食べるか
というパターンはよく似ているようです。
そして、小鳥はソバの実だけでなく、ソバの茎葉、つぼみ、花から青い未熟な実まで、
ソバの全体食を好むようだということもわかりました。

それから、もうひとつ気づいたのは、一般的に飼い鳥の青菜として推奨されている小松菜
ですが、これは種も葉も茎もつぼみも花も・・・わが家にやってくるスズメはほとんど食べない
という事実です。
これは、わが家にくるスズメに限ったことなのかもしれませんが、どうも、スズメの小松菜に
対する嗜好性は低いみたいです。
実はわが家のセキセイズも小松菜はあまり好みません。
もったいないので小松菜は人間が食べていますが、プランター育ちの小松菜は、
春になって気温が上がると、たちまち病害虫に侵されちゃうんですよね。
勢いよく育つ期間も限定されますし。
その点、ソバは蒔けばほとんど芽が出ますし、短期間でよく育ちほとんど病害虫もないうえに、
その成長に応じて鳥たちが喜んで食べるので、いいことづくめです。
飼い鳥の青菜としてプランターで栽培するなら、断然ソバはお得だなぁ・・・
と個人的には思っています。


それから、ソバやオーツ麦ですが、飼料単品としての滋養効果もさることながら、
「ソバと麦類の食べ合わせ」は特にいいようで、お互いの栄養的な不足分を補い合ったうえで
薬効も期待できる働きがあるみたいです。
ソバと麦類の栄養的なことについては、「医食同源」で丸さんが書いてあるとおりですが、
付け加えて特記するなら、ソバに含まれるタンパク質が他のタンパク質と違って
水溶性だということです。
人間の場合、水で練っただけでお腹をこわさず食べられるのはソバだけだそうです。
小麦などのタンパク質は水に溶けないから、火を通して消化しやすくしますよね。
そこのところは、鳥の場合はまた別解釈になりますが、とにかく、ソバのタンパク質には、
動物の体内で作れなくて、
生きていくのに必要な必須アミノ酸がバランスよく含まれているうえに、
デンプンも多いからソバだけでも生きていくのにギリギリ最低限の栄養がとれるそうです。
ソバパワーって、ほんとにスゴイみたいです。
(以上、そだててあそぼう8「そばの絵本」農文協 より)

そこで、わが家の場合は「九一ソバ」(ソバ9オーツ麦1の割合)をセキセイズに1週間に1回
くらいの割合で与えています。
与え方としては、ソバとオーツ麦を合わせてすり鉢で軽く粉にして、ケージの中で、手のひらに
載せて食べさせるということをしています。

鳥の健康のためには抜群によさそうなダッタンソバですが、風味にはちょっとクセがあるようです。
単品のみでダッタンソバを与えても食べないことがあります。
そこで大好きなオーツ麦とすり鉢で合わせて粉っぽくすると、わが家の場合は、えり好みなく
3羽で競って食べています。

2007.3.16撮影 ダッタンソバを軽くすり鉢で
つぶしたもの。セキセイ3羽分です。少量なので
丁寧にハブラシで粉を集めて、手に載せます。
 2007.3.16撮影 ケージでソバやり
 うちたてダッタンソバ十割粉を堪能中のリーヤ
です。こうすると、3羽とも喜んで食べます。


ソバの優れた効果を昔から認識しているのは東洋人。
西洋でのソバの健康効果としての認識度は低いし、ソバは収穫が割に合わない作物だし、
栽培してまで鳥の飼料としてのソバの価値について論じる人は少ないと思います。
だから身をもって経験した人だけが知ることなのかもしれません。
けれど、日本にいるなら日本の地と知の利をいかして、
日本の鳥飼いさんにとってソバやダッタンソバを鳥に与える効用ははかりしれないこと、
なんとかお伝えしたいものです。

鹿児島での晴美ファイル、これが最後の投稿となりそうです。ではでは。
                (07/3/19 竹姫より)                
店長のコメント
そばは多収とされている北早生そばでも、反当り90Kg程度しか収穫できません。
雑穀や豆類の半分程度しか収穫できないものですが、その分栄養も二倍含まれているのかも
しれません。
収量の少なさから、私も積極的に栽培したい作物ではないのですが、バーズレストランでは人気の
あるメニューですので、5aで40−50Kg程度を目安に栽培しています。

そばはプランターで栽培されている方も多いと思います。 土は痩せていても生育する作物ですの
で栽培し易いですし、長期に渡って利用できる作物ですのでインコの緑餌としてもピッタリのもの
だと思います。 結構野草感覚で利用できるのでは、と思います。

だったんそばは今の所評価は分かれます。
味がやはり濃いためか、食べないケースもあるようです。 逆に好んでよく食べると言う報告も
頂いておりますので、なんとも言えないところです。食べなれた普通そばの方が良いのかも
しれません。

畑で一番目に付くのは、発芽期の大豆の芽の食害です。 熟したそばの実も勿論食べに来ます
が、収穫時期に入ると、少しぐらい食べられてもそれほど影響があるわけではありませんので、
特に気になるほどではありません。 
野生のすずめが、プランターに蒔いたそばの実を掘ってまで食べると言う話は意外でした。
今まで気が付かなかっただけで、葉や花なんかも食べられていたのかもしれませんね。
今年は気をつけて観察してみたいと思っています。      

小松菜はスズメもセキセイも好みではないようですね。
小松菜は私は栽培した事がありませんので、詳しいことは解りませんが、もともと江戸時代から
栽培されていた葉野菜ですが、今は品種改良もすすんでF1(交雑一代雑種)の物もあるかも
しれません。販売店で購入する種袋の物はF1品種のものである可能性も高いと思います。
在来品種をそのまま売っているというのは考えにくいです。
小松菜と言っても実際は数十種類の品種があると思いますので、たまたま小鳥が好まない
品種だったのかも知れません。 竹姫さんのところのセキセイは普段野草を食べて自然食品に
馴染んでいる為、F1品種の小松菜だった場合はそれを嫌って食べないという事も推測できます。
野鳥のスズメが嫌うのも同じ理由です。
F1品種は人間の都合で品種改良して作り出した作物ですので、自然そのままの物ではありま
せん。 なんとなく違うなぁ、と言う事を敏感に感じ取るのではないかと思います。
無理に小松菜にこだわる必要もないと思いますが、在来品種のものであれば、喜んで食べる
かもしれません。探せば在来品種も見つかると思います。緑餌用の品種は何でも良いと
言うわけにも行かないと思いますので、このあたりの点にもこだわって頂きたいと思います。
                             (07/3/20)


  戻る