晴美ファイルW もち と うるち


雑穀の本を読んでいたら、昔の小鳥の飼育書の記述を思い出しました。
小鳥に雑穀を与える場合、昔の飼育書には、人間食用の「もち種」ではなく、
「うるち種」の雑穀を餌にすることをすすめる記述があります。
初版は今から20年くらい前になるらしい、文鳥の飼育書には、
「緊急の餌の代用品として、お米を与えてもかまいませんが、
このとき、もち米は与えないように。」と、あります。
ただし、その理由にはまったく触れていません。 なんでだろう?

ところで、バーズレストランの雑穀は、すべて「もち種」ですよね。
「もち種」雑穀で、うちのインコは元気ハツラツなんですけどね。

イネ科の植物の「もち種」と「うるち種」についてですが、
両種の違いは、種子に含まれるデンプン形状の違いによるものらしいですね。
おおまかに言えば、アミロペクチン100%が「もち種」、
アミロース20%含有が「うるち種」ということらしいですが・・。

人間でも、普通は「うるち米」のご飯を食べていて、
特別な時だけ、お餅とか、赤飯みたいなかたちで「もち米」を食べますが、
もち米を常食すると、何か問題があるんでしょうか?
それとも、単なる食味や嗜好の問題?

丸さんは、どう思われますか?

それと、「もち種」と「うるち種」では、どちらの方が原種に近いのでしょうか?
両種を比較した場合、「育て易さ」や「病害虫への耐性」については、どうでしょうか?  (06/2/1) 竹姫より

雑穀のもちとうるちについては時々聞かれることがあります。 
鳥の飼育本に「うるち種」の雑穀を餌にすることをすすめる記述があるから、らしいのですが何故
かその理由についての記述は無いようです。 ので、どう思いますかと私が聞かれる事になるの
ですがそんな事は私にもわっかりません。 でも何度も聞かれる事ですので、もちとうるちについて
考えて見ることにしました。

お米には、はっきりとしたもちとうるちの違いがあります。
もちもちとしたもち米とさっぽりしたうるち米では、味も違いますし米粒の見た目も違います。
ラオスやタイ北部の山岳民はいまでも日常的にもち米を食べています。
私も食べた事がありますが、もっちりとして美味しい物です。ただ腹持ちが良いというか、やや消化
し難いのかな、という感じはします。 それで日本ではさっぱりとしたうるち米が主食になってきた
のではないでしょうか。 でも、餅や赤飯を毎日食べたって別に差支えがあるわけではないでしょう
から、お米のもち・うるちは単なる食味や嗜好の問題だといって良いと思います。
ただ、毎日食べ続けるものなのだからということで人はうるち米を食べていますので、小鳥もうるち
の方がよい、ということになってきたのではないでしょうか?
文鳥の飼育書に何故そんなことが書かれているのか不明ですが、緊急の餌の代用品とあります
ので、いままで食べさせたことも無いのにいきなりもち米をやっては消化し切れませんよという事
かもしれません。 20年位前の初版なら著者はまだ生きているのではないでしようか。
手紙を書いて直接聞いてみるのが一番ですね。

雑穀、ひえ・あわ・きびには米ほどはっきりしていないものの、一応もちとうるちの別があるとされて
います。 同じイネ科の穀物ですので両者の違いはお米と同じように考えてよいのではないかと
思います。
このうち、ひえはもち系統の品種があるとされていますが純粋のもちひえというのは存在しません。
今栽培されているひえは全てうるち種のものです。
私のところで栽培しているのは、ひえがうるち、あわときびがもち種です。
雑穀は小粒ということもあり、食味はもちの方が断然良いです。 食用に栽培されている物はほと
んどがもち種のものであり、うるち種の栽培はほとんどないのではないかと思います。
うるち種の雑穀をと言う事になると更に入手は困難になります。

でも、実際問題として小鳥の食餌としてもち・うるちの別がそんなに問題になることなのでしょうか?
うるち・もちの区別をはっきり表示した食餌というものがありますか?
何かはっきりとした理由があることなら、もう既に小鳥の飼料の専門メーカーが、「うるち種」を明記
した商品を販売しているはずです。 こうしたものがあるのでしょうか?
ご存知の方がいらっしゃしましたらお知らせください。 興味のあるところです。
どちらでも良い事だからメーカーもこだわらないのではないかなぁとも思うのですが・・。

ただ、人もアトピー症状の子を持つ方は、うるち種の雑穀を希望されます。
何故かもちの雑穀よりもうるちの雑穀の方がアトピーの症状が出難いのだそうです。
アトピーの子にとっては、雑穀のもち・うるちの区別ははっきりと出ることですので、小鳥にも
まだ知られていないだけで、何らかの作用を及ぼす事があるのかもしれません。

そこで、アレコレ考えいてもしょうがないので、今年からうるちのあわときびも栽培する事にしました。
種の入手が極めて困難ですので、今年は種取用の試験栽培になるかもしれません。
後は、収穫できたものをやってみてどちらを好むか様子を見てみれば良いのではないでしょうか。

色を怖がる鳥さんもいるようですが、茶きびはとても人気があります。特に茶きびは大人気でした。
茶きびは勿論もちきびです。でも喜んで食べて糞にも特に問題ないということであれば、特に気に
する事でもないように思います。 多分もち種のものはモチモチしているぶん、消化が悪いと言うの
がウイークポイントなのだろうと思います。
でも、健康な個体の場合には考慮しなければならないほどの違いでも無いのだと思います。
健康雑穀をメインにして毎日沢山食べさせるような場合は、消化に負担がかからないようにうるち
にした方がよいかもしれませんし、放鳥時のおやつとしてあげるような場合はもちもちしたもち種の
方が喜ぶかもしれません。
病弱な小鳥が茶きびの穂を好む例も何件かご報告頂いておりますが、うるちのきびであれば更に
良いかもしれません。
ただ、もちとうるちは簡単に交雑してしまう為、同じ畑で栽培する事はできません。
うるち用の畑を新たに見つけなければならないのですが、これはまぁなんとかクリアして、うるちの
栽培もしていきたいと思っています。

お米の場合は、六千年前にインドのアッサム地方で栽培されていた赤米がうるち系統、
中国や東南アジアで栽培されていた黒米がもち系統とされているようですので、本来は別の物で
あり、どちらが先とは言えないようです。
雑穀の場合は、お米と違って育成品種というものがほとんどありませんので、在来種のままです。
どちらも原種のままと言って良いのではないかと思います。
栽培自体はどちらでも同じようなものでないかなと思っています。
「育て易さ」や「病害虫への耐性」についても特に差異は無いだろうと思っています。
ただ、同じ畑ではできないと言うのが難点です。           (06/2/3)


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